馬齢を重ねる
時期を逸した話題で恐縮である。
昨年の大河ドラマは
青天を衝けだった。
今回、徳川慶喜の出番が多かった。幕末から明治のドラマでは欠くことのできない人物ではあるが、大政奉還や江戸城開城あたりから出番が無くなる。
この最後の将軍に対する評価はまちまちである。例えば良い評価は日本が欧米列強の植民地にされることを防いだ功労者であるとたたえる。
ある作家は、その著書に
『‥‥、馬齢を重ね76歳で亡くなった』と書いていた。
馬齢を重ねるとは、ただ無駄に年を取ることのたとえで、本人が使う
謙譲語であって、他人に使う言葉ではない。作家先生がそんなことを知らないはずがない。それをあえて使うことで全く評価していないことが読み取れた。
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